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切り裂き

  

裂け目を作る

エディットモードで、頂点や辺で切り裂いて裂け目を作る機能が『切り裂き』です。 切り裂きで、選択中の頂点や辺で切り裂いて裂け目を作ることができます

頂点選択モード ○ 利用可
辺選択モード ○ 利用可
面選択モード × 利用不可

切り裂きの手順

エディットモードで切り裂く頂点や辺を選択し、切り裂く側にマウスカーソルを移動してキーボードのVを押します。

選択中の頂点や辺で切り裂かれ、さらに移動が可能な状態になりますので、任意の場所に移動してマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)を押します(またはキーボードのEnterキーを押します)。

頂点選択モードでの切り裂き
頂点選択モードでの切り裂き

上図のように頂点選択モードでは、選択中の頂点で切り裂かれます。

辺選択モードでの切り裂き
辺選択モードでの切り裂き

上図のように辺選択モードでは、選択中の辺で切り裂かれます。

面選択モードでの切り裂き
面選択モードでの切り裂き

上図のように面選択モードでは、この機能は使用できません。

切り裂きと同時に穴埋めする

キーボードのVではなく、ALT + Vを押すことで、穴埋め切り裂きを実行することができます

穴埋め切り裂き
穴埋め切り裂き

上図のように切り裂かれた後に裂け目が埋められます。

分離はできない

切り裂きは、あくまでも裂け目を作る機能です。 切り裂きでは、周囲と完全に切り離して分離することはできません。

つまり、どこかが周囲をつながって残る加工しかできません

  
周囲と完全に切り離すには、次の記事で紹介する『切り分け』を使います。

ここでは、切り裂けない例を紹介します。 なお、以下の例で使用するメッシュは、立方体を細分化したメッシュです。

1. 立方体を細分化したメッシュ
1. 立方体を細分化したメッシュ

上図のように立方体を細分化したメッシュを使用します。

切り裂く辺を選択します。 辺の選択は、頂点選択モードでも辺選択モードでも構いませんが、ここでは頂点選択モードで選択するものとして説明します。

2. 辺の選択
2. 辺の選択

上図のように切り裂く辺を頂点選択モードで選択します。

続いて、切り裂きを開始します。 選択した辺より下にマウスカーソルを移動してキーボードのVを押します

切り裂きが開始され、移動が可能な状態になりますので、任意の場所に移動してマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)を押します(またはキーボードのEnterキーを押します)。

3. 切り裂かれる
3. 切り裂かれる

上図のように切り裂かれます。 このように、周囲とのつながりが残る加工は問題なく行えます

続いて、周囲と完全に切り離す加工を試みます。 キーボードのCTRL + Zを押して、切り裂きを取り消してください。

4. 引き裂きが取り消される
4. 引き裂きが取り消される

上図のように切り裂きが取り消されます。

続いて、辺をつなげて面となるよう選択します。

5. 面の選択
5. 面の選択

上図のように切り裂く辺が面を形作るよう選択します。

再度、切り裂きを開始します。 キーボードのVを押します

6. 面が選択された状態での切り裂き
6. 面が選択された状態での切り裂き

上図のように頂点や辺が面を構成するよう選択すると、この機能は使用できません。

  
  

まとめ

エディットモードでは、『切り裂き』で選択中の頂点や辺で切り裂いて裂け目を作ることができます。 また、切り裂きつつ、さらに裂け目を埋めることもできます。

操作/コマンド 説明
V 選択中の頂点や辺で切り裂く
ALT + V 選択中の頂点や辺で切り裂いて裂け目を埋める
 
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