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差し込み

  

領域の内側に新たな面を差し込む

エディットモードで、領域の内側に新たな面を作成する機能が『差し込み』です。 差し込みで、選択中の領域の内側に新たな面を作成することができます

頂点選択モード ○ 利用可
辺選択モード ○ 利用可
面選択モード ○ 利用可

差し込みの手順

エディットモードで差し込む領域を選択し、キーボードのI(アイ)を押します。

選択中の領域の内側に新たな面が作成され、さらに幅(Thickness)を調整可能な状態になります。 マウスカーソルを加工中心点から離れるように動かすと幅が狭まり、加工中心点に近づくように動かすと幅が広がります。

また、キーボードのCTRLキーを押しながらマウスカーソルを動かすことで差し込みの深さを調整することができます。

  
深さの調整とは、面の持ち上や押し下げのことです。

幅と深さを調整したらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)を押して確定します(またはキーボードのEnterキーを押します)。

頂点選択モードでの差し込み
頂点選択モードでの差し込み

上図のように頂点選択モードでは、選択中の領域の内側に新たな面が作成されます。

  
右面の8つの頂点は、内部の領域が選択されていないため処理の対象外となっています。
辺選択モードでの差し込み
辺選択モードでの差し込み

上図のように辺選択モードでは、選択中の領域の内側に新たな面が作成されます。

  
右面の8つの辺は、内部の領域が選択されていないため処理の対象外となっています。
面選択モードでの差し込み
面選択モードでの差し込み

上図のように面選択モードでは、選択中の領域の内側に新たな面が作成されます。

差し込みの正確な調整

移動・回転・拡大縮小の機能では、CTRLキーの押し下げで適用量を補正することができました。 具体的には、グリッド単位での移動、5度単位での回転、グリッドの1/10単位での拡大縮小を行うことができました。

しかし、差し込みでは、加工中のCTRLキーの押し下げは深さ調整として動作します。 そのため、CTRLキーを押しても、幅を正確に調整することはできません。 正確に幅を調整するにはパネル上やキーボードから数値を直接入力する必要があります。

ここでは、パネル上やキーボードから数値を直接入力して正確に幅を調整する手順を説明します。 なお、今回の例で使用するメッシュは、立方体のメッシュです。

1. 立方体のメッシュ
1. 立方体のメッシュ

上図のように立方体のメッシュを使用します。

次に、画面向かって右の面を選択します。 右面の選択は、頂点選択モードでも辺選択モードでも面選択モードでも構いませんが、ここでは頂点選択モードで選択するものとして説明します

2. 右面を選択する
2. 右面を選択する

上図のように右面を頂点選択モードで選択します

続いて、差し込みを開始します。 キーボードのI(アイ)を押します

3. 差し込みの開始
3. 差し込みの開始

上図のように差し込みが開始され、マウスの移動で幅を調整できるようになります。

ただし、ここでは正確な調整は行いません。 任意の幅に調整したらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)を押して確定します(またはキーボードのEnterキーを押します)。

確定したら3D Viewportの左下に注目してください。

4. Inset Facesパネル
4. Inset Facesパネル

上図のように3D Viewportの左下にInset Facesパネルが出現していますので、表示切り替えボタンをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックしてください。

5. Inset Facesパネルが展開される
5. Inset Facesパネルが展開される

上図のようにInset Facesパネルが展開されます。 このパネルで事後調整を行うことができます

Thicknessが幅の指定で、1.0を指定すると新たな面が実施元の面の中心にまで到達します。 Depthが深さの指定で、正の数を指定すると面が持ち上げられ、負の数を指定すると面が押し下げられます。

では、幅(Thickness)を正確に調整しましょう。

6. Thicknessを 0.5 にする
6. Thicknessを 0.5 にする

上図のようにThicknessを 0.5 にします。

7. 正確に 0.5 差し込まれる
7. 正確に 0.5 差し込まれる

上図のように新たな面の幅を、実施元の面の中心までの半分に調整することができました。 つまり、正確に 0.5 差し込むことができました。

続いては、パネルは使用せずにキーボード操作で正確に差し込む方法を解説します。 なお、Inset Facesパネルはもう不要ですので折りたたんでおきましょう

まずは、CTRL+Zを押して差し込みを取り消してください

8. 差し込みが取り消される
8. 差し込みが取り消される

上図のように差し込みが取り消されます。

では、キーボード操作で正確に差し込みましょう。 今回は 0.8 差し込んでみます。 キーボードのI(アイ)を押し、続けて、0.8 -> Enterキーを入力します

9. 正確に 0.8 差し込まれる
9. 正確に 0.8 差し込まれる

上図のように新たな面の幅を、実施元の面の中心までの80%に調整することができました。

  

Inset Facesパネルの項目について

Inset Facesパネルの未説明の項目について解説します。 それぞれの項目の意味は以下の通りです。

Boundary

内部の境界(つまり内部の穴の周囲)の内側にも面を差し込むかどうかを指定します。

Offset Even

新たに作成される面の幅を均一化します。

Offset Relative

新たに作成される面の幅を周囲の面に比例するよう調整します。

Edge Rail

調査中です。

Outset

内側ではなく外側に新たな面を作成します。

Select Outer

新たに作成した面を選択状態にします。

Individual

それぞれの面に個別に差し込みを実施します。

Interpolate

調査中です。

  

まとめ

エディットモードでは、『差し込み』で選択中の領域の内側に新たな面を作成することができます。

操作/コマンド 説明
I(アイ) 差し込む
※選択中の領域の内側に新たな面を作成する
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