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補助ボーンで過度な変形を防ぐ

補助ボーンを入れて嫌な変形を防止する

この記事では、補助ボーンを入れることで過度な変形を防ぐ方法を解説します。 『過度な変形』とは、腕を上げたら肩が凹んだ、というような変形のことです。

アーマチュア変形の親子関係を構築する際に "With Automatic Weights" による自動的なウェイト計算をしてしまうと、この嫌な変形がよく起こります。

知っておきたい機能 > アニメーションとリギング > 頂点ウェイトの編集(サイドバー / ウェイトペイント)で解説した方法で頂点ウェイトを修正してもいいですが、この記事で紹介する補助ボーンを入れるというやり方のほうが楽です。

補助ボーンで嫌な変形を防ぐ例

では、補助ボーンの利用例を紹介します。 まずは、以下のファイルをダウンロードしてください。 本ウェブサイトで用意したクマのメッシュとアーマチュアを含むファイルです。

ダウンロードした "bearwithrig.zip" を展開すると "bearwithrig.blend" というファイルが作成されます。 トップバーのプルダウンメニューの"File" -> "Open..."を実行して "bearwithrig.blend" を開いてください。

  
bearwithrig.blendには、クマのメッシュとアーマチュアが含まれます。 クマのメッシュとアーマチュアの間には親子関係は構築されていません。 互いに独立したオブジェクトです。

ファイルを開いたら、まずはアーマチュア変形の親子関係を構築しましょう。 最初にクマのメッシュを選択し、続いてアーマチュアを追加選択します

クマのメッシュとアーマチュアの両方が選択されていることを確認し、キーボードのCTRL + Pを押します

1. With Automatic Weightsを実行する
1. With Automatic Weightsを実行する

上図のように "Set Parent To" というタイトルのメニューが表示されますので、"With Automatic Weights" を実行します。

これで、アーマチュア変形の親子関係が構築されました。 ポーズモードに切り替えて、左側の尻のボーン(Hip_L)を傾けて先端を上げてみましょう

2. 脇腹が不自然に凹む
2. 脇腹が不自然に凹む

上図のように脇腹が不自然に凹んでいます

この不自然な脇腹の凹みを、どう解決すべきでしょうか。 ウェイトペイントで頂点ウェイトを修正してもいいのですが、ここでは補助ボーンを入れる方法を紹介します

では補助ボーンを入れましょう。 エディットモードに切り替えて、SHIFT + A を押してボーンを追加してください

3. 追加されたボーンを体に沿う位置に移動する
3. 追加されたボーンを体に沿う位置に移動する

上図のように追加されたボーンを体に沿う位置に移動します。 なお、このボーンが補助ボーンです。

  
補助ボーンは、エディットモードでSHIFT + Aで追加したので親は持ちません。

では、アーマチュア変形の親子関係を構築し直しましょう。 オブジェクトモードでクマのメッシュとアーマチュアを選択し、キーボードのCTRL + Pを押します。

4. With Automatic Weightsを実行する
4. With Automatic Weightsを実行する

上図のように "Set Parent To" というタイトルのメニューが表示されますので、"With Automatic Weights" を実行します。

では、ポーズモードで尻のボーンを傾けてみましょう

5. 不自然な脇腹の凹みが解消された
5. 不自然な脇腹の凹みが解消された

上図のように不自然な脇腹の凹みが解消されました。 脇腹の周辺の頂点が、補助ボーンから大きな影響を受けるようになったためです

補助ボーンを入れる前と並べて比較してみましょう。

6. 補助ボーンあり / なしの比較
6. 補助ボーンあり / なしの比較

上図のように脇腹の変形が自然になっていることがわかります。 このように、補助ボーンを入れることで過度な変形を防ぐことができます

なお、補助ボーンは削除しないでください。 補助ボーンを削除してしまうと、アーマチュア変形が正常に機能しなくなります。 ただし、補助ボーンを非表示にするのであれば問題ありません。 補助ボーンが邪魔なら、キーボードのHを押して非表示にしましょう。

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まとめ

補助ボーンを入れることで、過度なアーマチュア変形を防ぐことができます。 補助ボーンを入れたら、再度アーマチュア変形の親子関係を構築し直しましょう。 なお、補助ボーンは削除できませんので、邪魔なら非表示にしましょう。

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