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面取り

  

角を削って丸める

エディットモードで、角を削って丸める機能が『面取り』です。 面取りで、選択中の辺の角を丸めて細分化することができます

頂点選択モード ○ 利用可
辺選択モード ○ 利用可
面選択モード ○ 利用可

面取りの手順

エディットモードで面取りする辺を選択し、キーボードのCTRL + Bを押します。

選択中の辺が面取りされ、さらに面取り量(Offset)を調整可能な状態になります。 マウスカーソルを加工中心点から離れるように動かすと面取り量が増え、加工中心点に近づくように動かすと面取り量が減ります。

また、マウスのホイール(マウスのホイール)の上回転・下回転で丸めの段数を増加・減少させることができます。

面取り量と段数を調整したらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)を押して確定します(またはキーボードのEnterキーを押します)。

頂点選択モードでの面取り
頂点選択モードでの面取り

上図のように頂点選択モードでは、選択中の辺が面取りされます。

  
右下の頂点は、辺を構成していないため処理の対象外となっています。
  
マウスのホイール(マウスのホイール)を上回転させて段数を5にしています。
辺選択モードでの面取り
辺選択モードでの面取り

上図のように辺選択モードでは、選択中の辺が面取りされます。

  
マウスのホイール(マウスのホイール)を上回転させて段数を5にしています。
面選択モードでの面取り
面選択モードでの面取り

上図のように面選択モードでは、選択中の面を構成する辺が面取りされます。

  
マウスのホイール(マウスのホイール)を回転して段数を5にしています。

面取りの正確な調整

移動・回転・拡大縮小の機能では、CTRLキーの押し下げで適用量を補正することができました。 具体的には、グリッド単位での移動、5度単位での回転、グリッドの1/10単位での拡大縮小を行うことができました。

しかし、面取りでは、加工中のCTRLキーの押し下げは意味を持ちません。 そのため、CTRLキーを押しても、面取り量を正確に調整することはできません。 正確に面取り量を調整するにはパネル上やキーボードから数値を直接入力する必要があります。

ここでは、パネル上やキーボードから数値を直接入力して正確に面取り量を調整する手順を説明します。 なお、今回の例で使用するメッシュは、立方体のメッシュです。

1. 立方体のメッシュ
1. 立方体のメッシュ

上図のように立方体のメッシュを使用します。

次に、画面向かって右の面を選択します。 右面の選択は、頂点選択モードでも辺選択モードでも面選択モードでも構いませんが、ここでは頂点選択モードで選択するものとして説明します

2. 右面を選択する
2. 右面を選択する

上図のように右面を頂点選択モードで選択します

続いて、面取りを開始します。 キーボードのCTRL + Bを押します

3. 面取りの開始
3. 面取りの開始

上図のように面取りが開始され、マウスの移動で面取り量を調整できるようになります。

ただし、ここでは正確な調整は行いません。 任意の面取り量に調整したらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)を押して確定します(またはキーボードのEnterキーを押します)。

確定したら3D Viewportの左下に注目してください。

4. Bevelパネル
4. Bevelパネル

上図のように3D Viewportの左下にBevelパネルが出現していますので、表示切り替えボタンをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックしてください。

5. Bevelパネルが展開される
5. Bevelパネルが展開される

上図のようにBevelパネルが展開されます。 このパネルで事後調整を行うことができます

Widthが面取り量の指定で、Segmentsが段数の指定です。 Shapeは丸みの指定で、0.25で直線的になり、それより大きな値が指定されると徐々に丸くなり、それより小さな値が指定されると徐々に窪みます。

では、面取り量(Width)を正確に調整しましょう。 また、段数(Segments)も増やします。

6. Widthを 0.5 / Segmentsを 5 にする
6. Widthを 0.5 / Segmentsを 5 にする

上図のようにWidthを 0.5 に、Segmentsを 5 にします。

7. 正確に 0.5 面取りされる
7. 正確に 0.5 面取りされる

上図のように面取り量を面の中心までの半分に、段数を5段に調整することができました。 つまり、正確に面取りすることができました。

続いては、パネルは使用せずにキーボード操作で正確に面取りする方法を解説します。 なお、Bevelパネルはもう不要ですので折りたたんでおきましょう

まずは、CTRL + Zを押して面取りを取り消してください

8. 面取りが取り消される
8. 面取りが取り消される

上図のように面取りが取り消されます。

では、キーボード操作で正確に面取りしましょう。 今回は 0.8 面取りしてみます。 キーボードの CTRL + Bを押し、続けて、0.8 -> Enterキーを入力します

9. 正確に 0.8 面取りされる
9. 正確に 0.8 面取りされる

上図のように面取り量を、面の中心までの80%に調整することができました。

頂点の面取り

面取りは、辺だけではなく頂点に対しても実施することができます。 立方体のメッシュを使って実際に頂点の面取りを行ってみましょう。

1. 面取りしたい頂点を選択する
1. 面取りしたい頂点を選択する

上図のように面取りしたい頂点を選択します。

続いて、面取りを開始します。 キーボードのCTRL + Bを押します

2. 辺で面取りされる
2. 辺で面取りされる

上図のように面取りします。 この段階では辺で面取りされていますが大丈夫です、これから調整します。 3D Viewportの左下のBevelパネルを展開してください。

3. AffectのVerticesを選択する
3. AffectのVerticesを選択する

上図のようにBevelパネルのAffectのVerticesを選択します。

4. 頂点が面取りされる
4. 頂点が面取りされる

上図のように辺ではなく頂点が面取りされます。

  
キーボードのCTRL + SHIFT + Bを押すことで、頂点の面取り(Vertex Only)が有効な状態で面取りを開始することができます。 この方法ならBevelパネルで事後調整する手間が省けます。
  

面取り量の指定方法について

面取り量の指定方法は、BevelパネルにあるWidth Typeで指定します。 それぞれの指定方法は以下の通りです。

Offset

 

実施元の辺から実施後の丸めの両端までの距離(上図の赤線)を指定します。

  
Absoluteと似ていますが、こちらは実施元の辺から直角に進んだ距離で算出します。 Absoluteは実際の距離で算出します。

Width

 

実施後の丸めの幅(上図の赤線)を指定します。

Depth

 

実施元の辺から実施後の丸めの中心までの距離(上図の赤線)を指定します。

Percent

 

実施元の辺と垂直な辺(上図の赤線)に対する割合をパーセントでを指定します。

Absolute

 

実施元の辺から実施後の丸めの両端までの距離(上図の赤線)を指定します。

  
Offsetと似ていますが、こちらは実際の距離で算出します。 Offsetは実施元の辺から直角に進んだ距離で算出します。
  

まとめ

エディットモードでは、『面取り』で選択中の頂点や辺の角を丸めて細分化することができます。

操作/コマンド 説明
CTRL + B 選択中の辺を面取りする
CTRL + SHIFT + B 選択中の頂点を面取りする
 
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